
講演「各国のウォーターフロント開発の現状と課題」
司会(井上)どうもありがとうございました。では次に、プログラムに従いまして講演に入らせていただきたいと思います。
まず最初の講演は、オーストラリア・シドニーのダーリングハーバー・オーソリティーにて、ダーリングハーバー・プロジェクトの計画に携わってこられましたミス・ダイアナ・タルティーさんにお願いしたいと思います。
ダーリングハーバー・オーソリティーは、港湾を管理・運営する通常のポートオーソリティーと若干異なる性格を持っておりまして、シドニーのウォーターフロントプロジェクト、これを強力に推進いたしますために特別な権限を与えられた組織でございます。どのような権限を与えられたのか、またはその効果等について講演の中で御説明があるかと思います。では、ミス・ダイアナ・タルティーを御紹介いたします。
オーストラリア・シドニー
ダーリングハーバーオソリティー資源開発部長
ダイアナ・タルティー氏
タルティー(ご紹介ありがとうございました。私は、まず神戸の人々への賛辞を申し上げたいと思いますが、今日の状況から私たちは大変)多くのことを学ぶことができたというふうに思っております。私は、ダーリングハーバー・オーソリティーにかかわることになりましてから、公共建設のあり方、そしてまた資金調達のあり方をずっと見てまいりました。そして、民間企業の参加のあり方等も見てまいりましたので、中山局長のおっしゃった点もうなずけるところがありました。我々も景気後退を経験したことがありまして、その影響を受けたところがありますので。
今日ダーリングハーバー・ウォーター・プロジェクトといいますのは、場所的に言いましてシドニーの2000年のオリンピックの開催場所ともなっておりますので、その意味では幸運なロケーションとなっているということも申し上げられるかと思います。その意味でもう一度歴史を振り返ってみるということもいいと思います。
ダーリングハーバーについて語る場合重要なことは、これは入り江の開発であるということで、東京、そしてニューヨーク、サンフランシスコといった大きな港の開発とは異なっているというところをまず押さえておきたいと思います。
それでは、スライドをお見せしていきながらお話し申し上げます。
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